コーヒー離脱後5か月を過ぎて

2016年10月19日の記録

コーヒー離脱後5か月を過ぎて

 

珈琲をやめた直接のきっかけは、瞑想の先生に、

「コーヒーをやめない限り、それ以上瞑想は深くなりません」と言われたから。

当時かなりの珈琲フリークだったため、それをやめろというのは死ねというも同じ。でも、ほんの数秒の逡巡ののちに、やめる決心をしたわけだ。

 

それというのも、始めたばかりの瞑想がすっかり気に入ってしまい、更なる新しい世界を見たいと思ったから。

そして、そればかりではなく、そもそも当時、いくら何でもこれはコーヒー飲みすぎでは、と自分ながら危機感を抱いていたから。

思い当たるような体調不良があった訳ではない。ただ、常に疲れやすく、消耗していた。そしてたぶん夜間も、交感神経の過剰な興奮が収まってない感じだった。

 

ずーっと遥か以前から珈琲を愛飲するようになっていたので、そして一日4、5杯を飲むようになってあまりにも久しいので、そのことが疲弊しやすい体質と因果関係があったのかどうかはわからない。

そもそも疲れやすいと軽く一口で言っているが、

それは体質なのか、性質なのか。心の姿勢なのか。

 

いずれにしても数年前に、「焙煎済みの豆を買い、その都度自分で挽いて淹れる」という贅沢を憶えてからは、もう、手放せなくなり、嗜好品ではなくて生活必需品であった。さらに、通販でいろいろ試した結果、とびきりの芳香と誂えたような苦みをもつ芳醇な豆と出会ってしまって以来、消費量はうなぎのぼり。

朝の一杯に期待しつつベッドを離れ、次の一杯を励みにウオーキングをし、更なる一杯に憧れつつ仕事をこなし、明朝の一杯を楽しみに眠りにつくという、、、、

もともと濃い珈琲が好きなので、普通の珈琲に換算するとたぶん日に10杯近く飲んでいたのではないかな。

珈琲なしでは夜も日も明けぬどころか生存も危うい感じ。心の支えであり、日々の糧と言っても過言ではなかった。

 

で、離脱。

 

数十年前までは、コーヒーは身体に悪いことばっかり、という扱いだったところ、どうしたことか近年は、

寿命が延びる、アンチエイジングにいい、ある種のがんを遠ざける、ダイエットにいい、アスリート向けの飲料である。うつ病に効く・或いはかかりにくくなる等々等々・・・ いいことばっかり。

 

おそらく一日に1、2杯ならばよかったのかも。

あくまで、かも、である。

 

結局何が最良であり、最悪であるかは、人それぞれだと思うに至った今日この頃。

 

少なめに見積もっても、「幸福の源泉」ともいうべき珈琲、それをあのような苦労をしてまでやめなくてもよかったという気がしないでもない。

未練かな。

しかし、

「瞑想が深くなる」「心身の根深いストレスをリリースする」

そのことはその時の最優先事項だった。

加えて、大量摂取で心身ともに消耗・疲弊しきっていたから。

 

コーヒー飲むと元気になるので、気持ちも非常に明るく前向きになるので、そうでないときは即、その魔法の液体のお力を借りる。必要が生じるたびに何度も。何度も。就寝直前でも。

それはまるで、動かなくなった身体または精神を「鞭打つ」、という表現がぴったりだ。

余力がない状態なのに無理やりに薬剤投入によって動かす。疲労感は奇跡のように雲散霧消し、活力と気力がよみがえる。

だがそれは、偽物の高揚感。本当は疲労困憊しているのに。。。

 

で、離脱。

 

離脱してみて、どれほど体に負担をかけていたか、実感できた。

 

疲れた時は、休息しろ、という心身からのサインなのに。

カフェイン投入して「もっとがんばれ!」というのは、まるで、自分を奴隷扱いをしているようなもの。

 

このことを心の底から納得するのに、数週間かかった。

 

身体がほんとに楽だ。

 

直観力をつかう仕事の人はカフェインやめましょう、と何人かの先達から言われていたのに、半信半疑。

というよりは、それほど負担になっているという危機感がなかったからだし、珈琲をやめることは死ねというも同じ、と本気で信じていたから。

 

やめてみて、本当に人生を生き始めた、という実感があり。

 

瞑想している時も、芯からゆるむ感じがあって、どんどん根深いストレスから解放されていると思う。

 

心もほんとに楽だ。

 

今となっては懐かしくも遠い昔、五か月前、厳しい離脱症状(禁断症状)のなかで、以下のようなことを考えた。

 

コーヒーをやめると、いいことがたくさんあります

白髪が減り、しわ、しみ、たるみが減少し、肌はしっとり透明感が戻り、

皮膚は白く、唇や頬はバラ色に、身体はしつこい疲労感から解放され、ぐっすり眠れるようになり、精神は安定し、静寂と平安の中にいられるようになり、いつも機嫌よく、TMはものすご~く深くできるようになり、直観力がさえわたる。

 

実は一気にやめると非常に苦しいのでだんだん減らしていくほうがよい、と言われていたのだが、それは私にとってはむしろハードル高いこと。

なので、半死半生の思いをするのは想定内。離脱症状、覚悟の上というか、自業自得である。

だったけど、あれはもう二度といや!!!

もしももう一度する破目になったら、3日くらい入院して、点滴受けながらやりたい。

自力でやるのは、しかも、仕事を続けながらやるのは、自殺行為だったかも。

 

でも、生還したぜよ。

ばんざい。Love。

 

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