コーヒー離脱その顛末2

 

コーヒー離脱その顛末~2

 

今となっては笑い話だが、離脱症状は、それはそれは激烈なものだった。

いくつかの予防措置を講じたのだが、それが奏功したのか、しなかったのか検証はできないが、

あの激しさと比較できるのはインフルエンザ位か。

 

幾つか読んだサイトの記事は、皆、いきなりやめるのはちょっと考えもの、と伝えていた。

いきなりゼロにすると体の負担が大きいので失敗しやすい。ということだろう。

でも、こらえ性がないというか、5杯のものを3杯、そして、1杯、というようなことが出来ているなら、そもそもこれほど大量に摂取するようにはなってないわけで、ここはすっぱり、ひと思いにやめてしまう以外に道はない、のは明らかだった。

 

最後の珈琲を5月15日朝に飲み、(たくさん飲むと後が辛いのは承知しているが、これが最後と思うとなかなか終わりにできなかった)

その日は問題なく就寝(昼間は珈琲飲まない日もあったのでこれは大丈夫)

 

さあ、翌朝。

 

起きた瞬間にいつも、「さあ、今日の珈琲!」とばかりに勇んで寝室を後にするのだが、既に足取りは限りなく重い。

早くも頭痛の種子が、発芽しようとしている。

いや、これで、そもそも今日、仕事に行けるのか。

 

で、予防措置。

 

カフェイン除去率99・9パーセントの珈琲を数杯飲む。

これは、習慣としての本物珈琲、飲用の代替としてである。

さらに、紅茶(この時は牛乳を控えていたので、ストレート)及びチョコレート(無糖)をカフェイン補給のために摂取。

で、頭どんどん痛くなる。この時点で最後に珈琲を飲んでから24時間経過。

離脱症状開始。。。

(紅茶、チョコレートは気休めくらいの効果はあったのだろうか。)

 

・・・・・これを書いていて当時を思い出してすごいストレス・・・

・・・・・今、冷凍してあったチョコレートを、中座して、食べてきた・・・・

 

いやいやいや、あの日はね、

仕事場に着いた時は頭の痛さはマックスで、(と思っただけで更にそのあとひどくなるのをまだ知らなかった、、)

判断力低下。

難しい仕事は言い訳をしながら先送り(これは職業人としての責任がさせた判断。決して逃げではないよ)

ともかく、デスクについているのが苦痛。

電話は何とか普通に受け答え。そもそも不愛想なので、体調悪くてもよくてもあまり変わらないのだ。

面談は苦痛。頭が痛くて、目を開けているのがともかく辛いの。

午後になって、さらにさらに頭痛はひどくなり、

眠気というか、なんというか、

そこでようやくハタと気付くのだが、どうしてアタシは早退しないのか。

 

ハタと気付くというより、さび付いたゼンマイがゆっくり動いてその考えをひねり出したという感じ。

どうして早退しないの。

さらにゼンマイが亀の歩みで考えをまとめようとして、

結局のところ、

同僚に、「具合が悪いので早退したい」というセリフをいうのが

どう考えても異常な努力が必要な難行に思えて、

声を出すことができないのだった。

 

頭だけではなく、身体も口も思うようには動かない。

そうこうしているうちに日も暮れて、帰宅時間となったが、

この頭の痛みと、動かせない体で、

クルマを運転することが可能なのだろうか。

いいや、できはしない。

 

できはしないといっても、

したいことはただひとつ。

 

体を横にして眠りたい。

楽になりたい。

全身が悲鳴をあげてるというか、というよりも、

全身が不快感で呻いてる。

 

かつて何度か珈琲を断ったことがあったが、(入院したとき・食事療法したとき・副腎疲労から回復したかったとき)

これほど激烈な離脱症状に襲われたことはなかった。

2、3日続くらしい。

どんなにひどくても2、3週間で平常に復するらしいが。

2、3日にしても、問題は今夜である。

今夜、今だ、今、right now,

どうにかして家に帰りたい。横になって目を閉じたい。

布団に潜り込んで全てを忘れて眠り込みたい

 

実家に電話して助けを呼ぶにしても事情を説明するのに言葉が出ない。

そしてタクシーを呼ぶにしてもそんな苦行をこなせようとも思えない。

電話機を取る。番号を調べる。声を出して。

現住所を告げる。声を出して説明する。。

とても、そんなことはできはしない。

 

自力で帰れるのか?

仕事場の後片付けをして、

電源を落として自分の帰り支度をして

重い鞄をもって

重いドアを開けて

30歩くらい歩いて車に乗り込む。。。

あああ、今の自分にそんな荒行ができようとは思えない。

この感じ、この自分の身体がコントロールできない感じはあれに似ている。

アレだよ、アレ!

インフルエンザ!!!

 

過去に1回だけ、40度越えの発熱をしたインフルエンザに罹患したことがあって、

その際も丁度この時と同様に

重い鞄、コントロールできない身体、全く働かない頭、

この3点セットで仕事先に自分で車を運転して赴いたのだ。

 

丁度その時と同じ。

医者にも行かず、(そもそもやたらに病院へは行かないし、その日は多忙で通院する時間がなかった)

ぎっちり詰まったスケジュールをこなすことだけを考えていた。

事故が起きなくてよかったが、

今のこの状態は、正しくその時ぷらす、激しい眠気と頭痛!

 

そうやってしばらく苦しんでいるうちに

ようやく神の助けが降りてきて、

なんと、自力で運転して無事帰宅。

しかーし、瞼を引き上げ続けることの苦痛。

締め付けるような頭痛の中、

明日のことはどおでもいいの、神様、アタシを家まで無事に運んでください。。。

 

次に気が付いたのはベッドの中であったが、

相も変わらず激しい頭痛。

そうして、普段ならば眠気というのは安らかな優しいものなのだと思うのだが、

すさまじく暴力的な眠気。

その中で憩うのは至難の業らしく、

夜半に何度も、頭が痛くて目が覚める、ううう。ううう。

おまけに眠気は激しく覆いかぶさったままだ(眠っているのに!!)

 

それでも、らぶですよ。らぶ。はあ。

 

カテゴリー: 日々の習慣, 飲むもの 食べるもの パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です