今年は筋肉を育てようと思うのだ。
普通に生活していれば大丈夫、という説があったが、
普通といっても普通には驚くほどの幅があり、日常的にスーパーまで30分歩いて買い物に行ってる人もあれば、買い物全てが宅配で、重いものはほとんどもたずに生活している人もいる。
都会に住んでいる人は、自宅から駅、駅での乗り換え、及び仕事場までの道のり。これだけで、一日5000歩から7000歩は軽くいくだろう。
逆に田舎住まいで、移動は車で、仕事場でデスクからコピー機或いはキッチンまで歩くのがせいぜい。という人は、たぶん400歩くらいなのではないか(自分のこと)
毎日ヨガをし、ストレッチをしたりとゆるく運動習慣はあったつもりなのだが、とんでもない。
とうとう、骨格筋量が29になり、30以下は危険という新聞記事を読んだのをきっかけに昨年はスタンディングデスクを導入。
いまや、自宅も仕事場もこれである。食事をする時以外は、全部これ。育てよ、筋肉!
で、その甲斐あってか、東京駅の京葉線地下ホームから動く歩道を横目で見ながら速足で歩いたあとで、心臓破りの階段(普通のサイズの倍の長さ)を軽快なテンポで登り切り、そして、息が乱れないという、1月13日の成果である。
数年前、この長階段を登り始めたものの途中で息切れし、踊り場で休むのもかっこ悪すぎるので、がんばって最後まで登ったはいいが、すっかり息が上がってしまい、息が整い鼓動が収まるまで数分かかった、という過去の汚点があったのだ。
心臓が悪いのかと思った。
しかし、そういうことでもなければ、自分の筋肉が減っていることなどには気が付くまい。というか、その時には、単に、心肺機能が衰えてる、と思っただけでそこまで筋肉が落ちているとは自覚していなかった。
週一でバレエに行っているし、毎日のようにヨガまたはストレッチをしているし。。
しかし、初めてウオーキングした時のその衝撃を忘れない。
一応20分くらい歩く予定だったのだが、途中で疲れてしまい、死にそうになりながら帰宅。それから4、5日猛烈な筋肉痛に苦しんだという。。
歩き方も良くないらしく、すねが筋肉痛になるのだった。
あれから数年。
1か月程ご無沙汰することもあるが、何とかウオーキング習慣は定着したのではないだろうか。
久ぶりで60分くらいのコースにトライしても以前のような筋肉痛にはならない。
順調に筋肉は育っている。骨格筋量も30・5まで回復した。
だが、筋肉育成はこれからである。
筋肉トレーニングの本を数冊購入した。
しかーし、付けたい場所に筋肉をつけるためには、やみくもに筋トレをしてもダメである。
ただでさえ立派な太もも(でも、後ろ側の筋肉は貧弱)にこれ以上の筋肉は欲しくない。
例えば、ヒップアップのためにスクワットをすると、私のやり方では、脚のみに筋肉がついてしまうのだ。
そうだ、ジムに行こう!
しかし、私が選択したのは、ピラティスの個人レッスンであった。
個人レッスンをしているジムが近所に見つからないのと、良質な筋肉を正しい場所につけるためには、まず、筋肉の正しい使い方を身体に覚えさせることがマストではないかと思ったためである。
(骨格が歪んでいるのは、骨に問題があるのではなくて、骨を支持している筋肉の使い方に問題がある)
歪んだ身体で筋トレをしたら、さらに歪みが増幅されてしまう。
こんな身体に、そのまま筋肉を纏わせてはならない。
この1月で2年目になるが、数日前のピラティスで、横から見た自分のヒップが信じられないほど高い位置に上がっているのを発見し、感動した。
ヒップアップの体操などしてないのだ。
ただ、首を調え、肩回りを調え、骨盤を調え、股関節を調え、ていっただけ。
恐るべしピラティス。
だが、 悲しいかな、数時間後には、いつもの筋肉の使い方に戻ってしまい、ヒップの位置は元の場所に落ち着いてしまったのだが。
老いつつある身体への何よりのプレゼントではないか。骨格を調えて、しなやかで美しい筋肉をまとわせる。
ご自愛ですな。
Loveですよ、love