優秀な人はどこまで優秀なのか、と驚嘆するの巻

優秀な人はどこまで優秀なのかと驚嘆し、自分もそうなりたいと強く思った件

 

新しい仕事のようなもの、の関係で、研修会というか勉強会に出席した時のことである。

主催するのは私よりもかなり若い男の人で、彼が問題を出し、出席者が指名されて答えていき、彼がそれについて講義をする、という感じで進んでいったのだが。

何となくゆるい感じで、このような「硬い場」(これは私の偏見)というよりも、例えば、新年会の相談という感じ。

日時だけは決まっているけど、さて、場所や予算はどうしよう。それぞれに関心はあるのだが、そこまで責任重大ではないにしてもまずは結論を出さねばという少しのプレッシャーというか。そんなゆるい感じ。

当初覚悟していたほど厳しい場ではないと感じた理由だが、

まず考えたのが、

こちらは全くの初心者であるので(自慢!)まさか指名はされることないだろうと油断していたことが大きい。

そして当日の、緊張して腰が砕けそうな自分を落ち着かせるために「たっぷり恥をかかせていただきます、」という心構えに至っていたため、本当に肩の力が抜けていたのかもしれない。

 

一対一で質疑応答のやり取りをしている時に、はたから見てると明らかなのに当事者だけに見えてないということがよくあると思うのだが。

彼はまるで第三者のごとくに自分の参加する会話を俯瞰していた。

当人が十全には言葉にできていない意図を汲みあげ、瞬時にバックトラックして返し、のみならず他の参加者(特にたぶん初参加の私たち)にもわかるように説明する。

只者ではない。

いや、実際に只者ではない優秀な人であろうとその経歴から想像してはいたのだが、これほどとは。

 

彼の軽妙な語りに笑わされているうちに私の番が来て、

こちらの回りくどい回答(瞬間的に考えをまとめるのが苦手で、普通の人にはおそらく意味不明なはず)をたちどころに解きほぐし、

まだしっかりと言語化さえできてなかった気持ちに形を与えてきちんとした日本語にしてくれた。

私の「・・みたいな、‥的な・・な風な、感じで・・」という意見、だったとは思えないきちんとした日本語。。。それを私の頭の中から引っ張り出し、言語化して段落分け、あり得ない。。凄すぎる。。。

 

あっという間に時間となり、気付けば参加者全員が発言し、全員がリラックスしていた。

彼は全員の名前と顔を覚えている。

私も名乗ったので、次回はおそらく名前で呼んでくれるのだろう。

他の出席者ともそれほど密な間柄ではないであろうに、恐るべし。

 

で、帰り道にようやく理解したのだが、

初参加の私がその「場」をゆるい、と感じたのは、

彼がそのように、その「場」を創っていたからである。

全員で作り上げるのが場なのだが、彼、主催者がそのような意図をもって臨んだからこそ、のリラックスした勉強会が出来上がっていたのだ。

たとえ参加者がどんなにリラックスした会にしようと目論んだところで、

主催者というか、話し手がガチガチに緊張してたり、上から目線で高圧的だったり、私は優秀です的なものをチラつかせていたら、

あのような「場」は創造されなかったであろう。

全くもって恐るべしである。

あれほどに若いのに、心には果てしない宇宙のような愛を持っている。

おまけに、あれほどに頭も良いのだ!

 

やっぱり、何といってもLoveですよ、love

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